結局、きっと…好き。

「世の中の男の全部が全部、浮気するわけじゃねぇだろうよ。現に俺はしないからな。

俺がしないって言いきれのは、自分がされたら嫌だからだ」


『自分がされて嫌なことは人にしない』


それは人として当たり前のこと。


友達同士だろうと、恋人同士だろうと。


言葉が通じない外国人とだって、人と関わってく上で最も重要なこと。


そんな至極当然のことしか言ってないのに何故か店長が格好良く見えて目が離せなかった。


「お前の元彼くんだけが男じゃねぇんだ。

まだ若いんだし、これから先にいくらでも出会いがあるし何度でも恋ができる。

だからもう…今は無理に忘れようとするな」


「………え?」


それはまさかまさかの、思いもよらない言葉だったけど。

でもささくれだってる心にスー…って入ってきて胸に響いた。


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