結局、きっと…好き。

私自身、そう思ってた。


新しい出会いがあれば。

新しい恋をすれば。


きっとナツメくんを忘れられる。


次に恋をするならナツメくんと全然違うタイプの人にしよう。


連絡をマメにくれて、優しくて。


会いたい時に会えて。


話術に長けてて、思ってることをちゃんと口にしてくれて。


ちゃんと…私のことを好きな人。


そんな人を好きになったらナツメくんを忘れられる。


そう思ってたのに…。


実際問題…今も尚、私の心にはナツメくんが居座ってる。


しかも忘れるどころか、頭の片隅からだって消えてくれる気配すらない。


だから余計に焦って足掻いて…。


自分でももうどうしたらいいかわからなかった。


だから尚更…店長のその言葉に重みを感じて、救われたとさえも感じた。


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