結局、きっと…好き。

「そりゃ…押すに決まってんじゃないっ!むしろ連打よっ!」


多分、こんな質問を受けた人の大半が『押すっ!』って言うんじゃないの?


みんなやり直したいことや後悔してることの一つや二つきっとあるはず。


それなのに店長は私の答えを聞くと「ハハッ!」って声をだして笑った。


「連打ってお前…どんだけやり直したい過去だよっ!」


「お、女の子には色々あるんです〜!

そういう店長だって押すんでしょ?」


「俺?
俺はー…押さないな」


「えっ…?押さないのっ!?」


びっくりした。

『押さない』って答えにも、そんな堂々と胸張って誇らしげにそう答えれることにも。


「それは…後悔しない人生を歩いてきたから?」


だから逆に気になっちゃって、もう一度聞いた。


< 230 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop