結局、きっと…好き。

だって…。


私の腕を掴んでる人が、ナツメくんだったから…−−。


かれこれ…5ヶ月ぶりぐらいのナツメくんは鬼の形相で私を見下ろしていて。


「お前…何やってんだよ」


何もかもが突然で、驚きでの連続で。


何から話したらいいのかもわかんないんだけど…。


何も言えなくて黙る私にイラついたのか、ナツメくんは掴んでる私の腕を引っ張って店の外に連れ出した。


外に出るや否や、矢継ぎ早に質問され、でもその言葉の端々に怒りが滲んでてかなり怖い。


こんなナツメくんを見たことがないから余計に怖い。


「何でそんな格好してんだよ。元に戻ってんじゃねぇか!」


「連絡こねぇと思ったら…新しい男ができたのか?

店長の友達か知らねぇけど、一緒にきてた奴がそうなんだろ?」


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