結局、きっと…好き。

怒りからか、息継ぎ無しでまくし立てたからか。

はぁはぁと肩を震わせながら今までずっと我慢してたことも不安だったことも全部ぶちまけてやった。


どうせもう終わってんだ、今更嫌われたってどうにでもなれよ!


こんな男のことなんて……今日でもうきっぱりさっぱり忘れてやるっ!!


派手に叩かれたナツメくんは茫然って感じで目を開いて私を見つめていた。


その何とも言えない空気に絶えかねて


「何とか…言いなさいよ」


苦し紛れにそう言ったけどナツメくんは何も言わなかった。


そしたらさっきまでの緊張が解けたのか、今度は泣けてきて滝のように涙が流れてきた。


泣きたくないのに。

涙を流すのが悔しいのに。


何の涙かわかんないけど、もう…グチャグチャだ…!


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