結局、きっと…好き。
ACT.14
〜♪♪〜♪〜♪♪♪♪〜…
車内に流れる静かなバラード。
いや…これは完璧、失恋ソング。
「ちょっとッッ!
何の嫌がらせよっ!?
行き道に音楽なんてかかってなかったじゃないっ!てゆうか選曲古過ぎだしっ!何でこれ!?」
車が動きだしてしばらくして赤信号で止まると店長は後部席から取り出したCDケースから1枚選んでオーディオに入れた。
私にかける言葉がないのかなとか、沈黙が気まずいからかな…って思って。
それなら申し訳ないとさえ思ったのに…冷やかしかいっ!
どこまでもやってくれるわ、バカ店長ッ!
しかも店長が選んだこの歌は随分と昔に流行った歌で。
この歌が流行ってた頃、私はまだ小さくて聞いたことがあるようなないような…そんな微妙な歌。