結局、きっと…好き。
この歌が悪い。
失恋ソングなんてかけるから泣けてくるんだよ。
この歌にのせて思い出が溢れ出てきちゃって…。
それから…この歌の歌詞が切な過ぎて、分かり過ぎて…。
涙があとからあとから…。
「好きなだけ泣け」
店長はそう言ってボリュームを上げると運転席側の窓を開けてタバコを吸いだした。
ナツメくんが好きだった。
ホントに好きだった。
私の高校生活は全部ナツメくんだ。
ナツメくんで始まって、いつだってナツメくんで。
勉強するのも成績が上がったのも。
おしゃれするのもダイエットするのも。
ナツメくん。
ナツメくん…。
ナツメくんが…ホントにホントに大好きでした。
…−−−−−。
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