結局、きっと…好き。

あぁ…さっき行き道の車の中で店長が言った…


『痛い思いをして知ったことがあるから。それから…最低だけど、誰かを傷つけて初めてわかったこともある』


それはこのことなのかもしれない。


なんとなくだけど…そう思った。


「それからその…クソ彼女とはどうなったの?」


「………ハハッ!

それからそのクソ彼女は、金持ちのおっさんと結婚したよ」


「店長…フラれたの?」


「どうなんだろうなぁ…?

はっきりとした別れをしなかったからどっちがどうとは言えないけど…まぁ今までの惨敗ぶりからして俺がふられたんだろうよ」


「何でふらなかったのよっ!!

『俺みたいないい男もう2度と会えないぜ、このクソ女ッ!』とか言ってやりゃぁいいのにっ!

店長なら言えたはずでしょうっ!?」


< 259 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop