結局、きっと…好き。

恐る恐る聞いた。

だってもし…『うん』なんて肯定されたら…。

そう思ったら嫌でも慎重になる。


「嫌…って言うより、むしろ困った」


困る…?


その言葉は口に出してなかったのに顔が物語っていたのか、ナツメくんはクスッと笑って続けた。


「あぁ、困った。

だって、ふったのはこっちだろ?今更ふった相手のこと気にしてどうなんだよ。

普通、ふられた相手にまた挑もうなんてあんまり思わねぇだろうし。

ふっておきながら自分から言うってのも変な話だし。

だから困った…」


やれやれ…。

そんなため息と共に背もたれに体を預けたナツメくんは天を仰いだ。


「でも………。」


「………でも?」


なかなか続きを言わないから気になって横を見たらバチッと目が合って。


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