結局、きっと…好き。

「お前が卒業式にきてくれて良かったよ。

あの時『来るな』なんて言ったけど…来てくれたから俺達は始まれた」


何か…こんなナツメくんは初めてで困ってしまう。


こんなによく話してくれのるも、こんなに優しく甘い雰囲気なのも。


慣れなくて…どこを見ていいやら、何て言ったらいいのか…。


だから地面を見つめるしかできなくて…。


「だけど……いい気になってたのかもな、俺…」


その意外な言葉に顔を上げた。


「いい気…?」


「…あぁ。お前は何があっても俺から離れないって自信があった。

今まで何人かの女と付き合ったけど…さっき言ったように女から毎回同じ捨て台詞を吐いて去っていく。

どれもみんな1ヶ月も経たない内に終わった。

でも…お前は違うと思ってたから…高を括ってたのかもな…」


< 279 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop