結局、きっと…好き。

「でも…すげぇ怖かった。

お前がいなくなることが。お前が…俺から去っていくことが。

今まで彼女が去っていったところで何とも思わなかったのに…お前だけは違った」


「ナツメくん……」


「『もしかしたらまたひょっこりメールがくるかもしんねぇ』

『たまたま何かあったのかも…』


往生際悪くそう思ったりしてた。

もう何ヶ月も連絡きてないのに…バカだろ?待つことしか知らなかった」


ナツメくんがそんな風に思っててくれてたなんて…。


「そしたら…バイト先にお前が突然現れて…。

しばらく見ないうちにまた派手な格好して。指輪はしてないし、隣には変な男がいて仲良さそうだし…。

すべてにムカついた。

『俺がどんな気持ちで待ってたと思ってんだっ!』そんな理不尽な怒りが込み上げてきたよ」


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