結局、きっと…好き。
う…そでしょう?
だってそんなのありえないっ!
ナツメくんのことが…好きだなんて…そんなのありえちゃ困るっ!
今更気づいた自分の気持ちに自分で驚き、そして直ぐさま否定したんだけど、次の瞬間…。
……あっ!!
てゆうか、私振られてんだった…。
…ってことを思い出して落胆した。
振られた相手をまた好きになるとか…あぁ、もうホント私ってバカ…。
可能性ゼロじゃん、振られてんのに。見込みも何もあったもんじゃないよ…。
「はあぁぁぁ…。」
もうため息しか出ない。
チラッと後ろを振り返ったらナツメくんの姿はもうなくて。
これから夏が、待ちに待った夏休みが始まろうとしてるのに。
それとはうらはらに、まるで夏の終わりのような物悲しさが私の胸いっぱいに広がっていた…−−−−…。