結局、きっと…好き。

てっきり、あの日のことなんてナツメくんは覚えてないだろうって思ってた。


「何のことだ?」…そう言うと思ってたのに。


ナツメくんの口から出た言葉は…


「やっぱりな…」


…だった。


やっぱり…?
やっぱり何なんだろう?


逆に私が「何のことだ?」って言ってしまいそう。


そんな私をよそに、1人納得顔でため息を吐きながらナツメくんは続けた。


「気にしてるだろうなぁ〜…って思ってた」


「え!?」


「あの時、あのファミレスでサークルの何人かと集まって合宿の話してたんだよ」


合宿…?でもそれが…何?

合宿と私と何の関係があるんだろう?


「サッカーのサークルなんだけど、合宿っつってもただの遠征試合に便乗してついでにレジャーも楽しもうみたいなもんで…」


< 290 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop