結局、きっと…好き。
てっきり、あの日のことなんてナツメくんは覚えてないだろうって思ってた。
「何のことだ?」…そう言うと思ってたのに。
ナツメくんの口から出た言葉は…
「やっぱりな…」
…だった。
やっぱり…?
やっぱり何なんだろう?
逆に私が「何のことだ?」って言ってしまいそう。
そんな私をよそに、1人納得顔でため息を吐きながらナツメくんは続けた。
「気にしてるだろうなぁ〜…って思ってた」
「え!?」
「あの時、あのファミレスでサークルの何人かと集まって合宿の話してたんだよ」
合宿…?でもそれが…何?
合宿と私と何の関係があるんだろう?
「サッカーのサークルなんだけど、合宿っつってもただの遠征試合に便乗してついでにレジャーも楽しもうみたいなもんで…」