結局、きっと…好き。

こんなによく話してくれるナツメくんは初めてだ。


こんなに優しいナツメくんも初めてだし、こんなに甘いナツメくんも初めてだ。



でも、どんなナツメくんでも私はきっと好きなんだ。



例え…血が通ってないんじゃないかってぐらい冷たくても。



例え…この先、ナツメくんがハゲてもお腹がポッコリ出ちゃう日がきても。



私は今と変わらず、今以上にきっと大好き。



「ねぇ、ナツメくん?」


「何だよ」


「へへ…好き」


「あっそう…」


「もうっ!ナツメくんもたまには言ってよ!」


「俺がそんなこと言うわけねぇだろ?バカも休み休みに言え」



「…………。」



まぁ結局、こんな人だよ。ナツメくんは。



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