結局、きっと…好き。

顔から火が出るとは正にこのことだ。

いや、穴があったら入りたいかもしれない。


羞恥から返す言葉が見つからず、口をパクパクと動かす私にお友達さんはクスクスと笑った。


「俺のこと知らない?

結構ナツメと一緒にいること多いから視界の隅ぐらいに入ってるかと思ってたんだけど…」


ナツメしか目に入ってない証拠だね〜?なんて付け加えてお友達さんは笑った。


何て返していいかわからなくて小さく「ごめんなさい…」と答えたらまた笑われた。


この人、何か…嫌だ。


笑われてばかりで居心地悪くしている私に全然気持ちの篭ってない謝罪を口にするとお友達さんはナツメくんを大きな声で呼んだ。


呼ばれたナツメくんは顔を上げるも、メガネがないからよく見えてないようで…、、、。


「こっち、こっち!
彼女ちゃん、来てるよ」


< 40 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop