結局、きっと…好き。
興奮覚めやらぬままナツメくんの元に訪れ、今しがた受け取った通知票と席次票をナツメくんの前に掲げて。
「ど〜んなもんだいっ!
私、やったら出来る子なんですよ?だって100番以上も上がったんですよ!?
すごくないですかっ!?
もうこれで私のことバカにできませんからねっ!」
鼻高々に、『えっへん!』と胸を張るも聞こえてきたのはため息。
それも2人分。
ナツメくんとあの文化祭の時のお友達さんの2人分。
「何でため息…?
もうちょっと褒めてくださいよっ!私、相当がんばったんですよ!?」
痺れを切らして自分から反応を呼びかけたら苦笑いを浮かべたお友達さんが口を開いた。
「う、うん。すごいね、おめでと。
でも100番以上も上がるなんて…どんだけ頭悪いんだよ、彼女ちゃん…」