結局、きっと…好き。
でもその言葉でお友達さんは何かを思い出したようで。
「あーっっ!
そっか。だからか…」
そう意味不明な独り言を呟いて私を見てくるんだけど、何かその目が…捨てられた子犬を見るような、同情感たっぷりで…。
「な、何ですか?」
「彼女ちゃんってホント…健気だねぇ…」
「はっ!?」
「ナツメが『頭悪い奴は彼女にいらねぇ』っつったから頑張ったんだろ?
かわいいねぇ…いじらしいよ、ホント…」
「…!!」
出てもない涙を拭く真似をしながらズバリ言い当てられてしまって。
今言うなよっ!
てゆうか、気づいても言うなよっ
しかも本人の前でっっ!
そうは思っても事実なだけに弁解のしようがなく…、、、。
だけどそんな裏事情を知ってもナツメくんは「そうなの?」ぐらいの反応で…。