結局、きっと…好き。

「おま…!そんな言い方ないだろ!」


そう言ったお友達さんの声が聞こえた気がするけど、それもどこか遠くに感じる。


ナツメくんはそんなお友達を鬱陶しそうに見遣りながら言葉を続けた。


「そういうけどお前…コイツのこの格好見ろよ。

普通に無理だろ?
連れて歩きたくねぇ」


………!?
格好??


ナツメくんの言葉に意識が戻った。

意識がってゆうか…抜け出た魂が返ってきた。


「格好…?」


そう呟くとお友達さんは私を頭からシゲシゲと見だし、爪先までいって私の顔に帰ってきた時には…


「…うん。確かに」


妙に納得されちゃって。


「……??」


私のことなのに私だけおいてけぼり。


私の格好…?
何か変?


てゆうか、みんなと同じ制服着てるのに変も何も…。

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