結局、きっと…好き。

まぁ…確かに冷たい人ではあった。


冷たいっていうか…容赦がなかった。


初めから…そう、告白した時からナツメくんは容赦なかった。


あれは私が高校に入学した時。
当時3年だったナツメくんに一目惚れをした。


ナツメくんに近づきたくて、彼女になりたくて。

覚悟を決め人生初の告白をしたんだけど…アッサリバッサリ、それはまぁものの見事に振られた。


「先輩が好きです…!」


頬を真っ赤にして、恥ずかしいながらも一生懸命気持ちを伝えた私に対してナツメくんがくれた言葉は…


「好きも何も…アンタ、俺の何を知ってて好きだなんて言えんの?」


…だった。



< 6 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop