結局、きっと…好き。

『そんなバカを体現してるような奴』−−−−−。


あの発言は、つまりうちの学校の女はみんなバカって言ってるようなもんだ。


……ちょっと自分が頭良いからって。

それからちょっと…格好良いからって。

……嫌味な奴だな、ナツメくんは、、、。ふう…やれやれ。


……なんて思いながら1年間を振り返り、今年が過ぎて行った。




そして年が明け。
お年玉をもらい、正月のめでたさもプラスされウキウキ気分に浸っていたのに……。


あっっっ…!!…っと言う間にもう明日から学校。


明日からの学校を前に、私は洗面所の鏡の前に立ってる。


鏡に映る自分に向かって心の中で何度も語りかけてる。


こんなことしたって意味ないよって。

見込みがあるわけじゃない。可能性が広がるわけじゃないって。


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