結局、きっと…好き。
どうやったってニヤけてしまう顔と、今にもスキップしそうなぐらいの軽やかな足取りで久しぶりの教室のドアを開けた。
「おっはよ〜」
ニコニコで、ウハウハで。
ルンルン気分のランランで自分の席について初めて……周りが水を打ったように静かなことに気がついた。
静か…っていうか、みんなが動きを止め、私を見てる。
ポカ〜…ンと口を開け、間抜けそうな顔してたり…目をやたらパチパチ瞬きしてたり。
わけがわからなくて、とりあえず私も目をパチパチしながら周りを見回した。
だけどやっぱり…みんな私を見てて…。
「……え、何?
みんなどうしたの??」
耐え切れずそうポツリ…と吐き出せば、みんな呪縛から解き放たれたかのように今度はみんな一斉に動きだし、そしてなぜか……笑ってる。