結局、きっと…好き。

そうこうしてる間に体育館で始業式が始まる放送が流れ、ぞろぞろとみんなは移動し始めた。


でも周りから見ると『呪いの人形』呼ばわりで笑い者の私はこのままのこのこ全校生徒が集まる体育館に行き、学校中の笑い者になるのは勘弁だと悠里に訴え2人でサボることにした。


さっきまでの笑いや賑わいが嘘のように、シーンと静まり返った教室でこうなった理由を悠里に話すと。


「あんたって……ホント、バカだよ」


全てを聞き終えた悠里は心底呆れた顔して私を見てくる。


「何でよー!

私、今までナツメくんに“軽い女”に見られてたんだよ?

ナツメくんはきっと、3歩後ろをついて歩くような大和撫子的な女がタイプなんだよ!」


そう力説するも、友の目は哀れみを増す一方で…、、、。



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