結局、きっと…好き。
だけど私にはわかる。
だってナツメくんって人をずっと見てきたから。
ナツメくんって人は気持ちいいぐらいハッキリしていて、容赦がなくて。
口で語らずともすぐ顔に表れる。
『彼女になっていいの?』って聞いた私に、もしダメだったら『調子にのるなっ!』って返ってくるはず。
しかも眉間に皺寄せて。
不快感MAXってオーラ漂わせながら。
「さぁ、どうかな?」……なんて言ったけど、否定しないってことはなっていいんだ!
私…ナツメくんの彼女になれたんだっっ!!
嬉しくて、嬉しくて…。
幸せで、最高で…。
ハラハラ…と、また涙が零れた。
そしたらナツメくんは眉を寄せて「……泣くな。ウザい」と吐き捨てるもんだから必死で泣くのを堪えた。