【完】きっと、ずっと恋をする
とにかく雄太郎に近づきたい。
私はその一心で、部活の説明会が終わった後、こっそりと雄太郎の後をつけた。
もし、雄太郎が部活に入るのなら、同じ部活に入って、放課後も雄太郎と一緒にいたいって思った。
雄太郎が向かったのは、家庭科室。
「あれ?美月もバスケ部なの?」
家庭科室に入ろうとした雄太郎が、後ろを歩いていた私に気づき、話しかけた。
「あー…うん、そうそう!マネージャーやりたいなあって」
おっし…うんうん、これで行こう。
ずっと帰宅部だった私にはスポーツなんて無理だし。
マネージャーならなんとか出来そう。