【完】きっと、ずっと恋をする

「唐田さんはマネージャー志望だよね?私がどんな仕事しているか、近くで見ていてね」



体育館に行くと、マネージャーの先輩が私の隣に歩み寄り、マネージャーとしての一日の流れを丁寧に教えてくれた。


マネージャーをやるとはいえ、雄太郎ありきでの入部の考えの私は、いまいち話が上の空で、頭の中に入っていかなかった。


早く着替え終わった雄太郎が戻ってこないかなって、ただそれだけを考えていた。



「……それでね、一番初めの仕事で大事なのは、怪我防止のテーピングなんだけど…あ、ちょうどいい所に!雄太郎!」



そう言って先輩のマネージャーは、体育館の入口からちょうど入ってきた雄太郎を手招きで呼んだ。




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