キスしたくなる唇に。
恋っていうのはどうしていつもあたしにまとわりついてくるんだろう。



切り捨てるにはどうしたらいいんだろう。



一度失恋したハズのあたしには、その答えが見つからない。



あきらめる。…これができればどんなに簡単か。楽か。




あきらめられなかったから結局、西野に告ってしまったわけじゃないか。


フられるのが潔い。
一番いい手段。


うーん、まあいいや。
その時が来たら。ね。

もうひとふんばり――――…



< 149 / 172 >

この作品をシェア

pagetop