キスしたくなる唇に。
流石にポーカーフェイスも崩れてるんだろうなあ、なんて思いながらニヤけるのを必死にこらえて、静かに先輩の下唇に歯を食い込ませた。
「………これ、あたしにしたんですからね」
こう言って、最後にぺろん、と唇を舐めた後、流石に顔を合わせられないあたしは布団に逃げ込んだ。
ああ、あたし何してんの本当。自重しろあたし…!!!
きっと妄想と夢と現実がごっちゃになってるんだ、落ち着け。
あたしは一人、布団の中で冷や汗だらけになりながらもバックバックな心臓を必死に押さえ込んだ。
無意識のうちに足を交差させ、絡めまくった。