キスしたくなる唇に。
そして不意に好き、とか愛してるとか言いたくなる。
いや、はっきりいってあたしバカだな。
とりあえずこのままじゃ風引くなあ。
あたしは西野の体に優しく手を乗せて、うざくない程度にゆすった。
「…西野、起きて」
別におきなくてもいいけど。
「……んん」
ゆすっているうちに、西野はもさっと動いて、半分机に接して見えなかった顔全体が露になった。
しかも唇。…今あたしの目の前に唇がある。
…柔らかそうだな。