キスしたくなる唇に。
キス経験なんて保育園に通っていたとき、ふざけてされたのを覚えてるだけだったし、内心、興味があった。
今、10センチ先に西野の唇がある。
絶好のチャンスじゃないか。
ムラムラする、なんていい方最悪だけど、今まさにあたしの心情はそんな感じだった。
だからここはドキドキに変換していただこう。
…しかし、
あたしはピュアな西野の唇を簡単に奪ってしまっていいのだろうか。
…いやいや、だめ。自ら汚すような真似してどうすんだ!!