キスしたくなる唇に。


「ぅわ!」




気づくとあたしの隣になぜだかとても自然に立つ先輩が居た。




「なんで居…!?」

「いや、俺も帰ろうと思って。そしたら君がなにか怪しかったから」


「………」




先輩がそれでもじーっとあたしの方を見るもんだから、

あたしはバッと西野から体を離した。





「…止めてくれてありがとうございました」

「止めたつもりはないけどね。うん。どういたしまして」



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