キスしたくなる唇に。



相変わらず千穂も黒い。

先輩といい勝負になるんじゃないか。




「先輩って誰?」





どうやら声に出てたらしい。

千穂はどこか抜けた顔をして、わかりやすく頭に疑問符を浮かべた。



「…えと、晃…静架…先輩…」


「あー! あの規律委員長のねー。綺麗な顔だよねぇ」



「…腹は真っ黒だけどね」


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