キスしたくなる唇に。


「なんだ、最近キモいわりに妙に不機嫌だと思ったら、その晃先輩ってのが絡んでたのかあ」


「まあね。用もないのに呼ばれたり、」

「へえ、気があるんじゃない」

「いや、ない。真っ黒だし」



「真っ黒とはひどいなぁ」

「いや、だって本当のことだし…」

「………」
「………」
「………」


「………え」

「ふふん」




思わず立ち上がった。

…げ。

先輩。




ちくしょう今の会話…聞かれて…た…だろうね。


< 35 / 172 >

この作品をシェア

pagetop