キスしたくなる唇に。
思わずあたしの方が反応。





とりあえず声の主を拝見しようと振り向くと、

モデルかなんかなんじゃないかってくらいキレイな女の人が教室に顔をのぞかせていた。



見惚れた。



あたし以外の皆も気づいたようで、見るなり皆『綺麗』なんていったり、頬をわずかに赤らめている。




「…ねーちゃん」




近くにいたあたしには聞こえた。


十分すぎるぐらい聞こえて、思わず意識が飛びそうになった。


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