キスしたくなる唇に。

屋上下。



西野と――お姉さん。



上から見ても西野のうれしそうな顔がわかって、胸がドクンと波打った。





くそ…涙腺が、緩む。



しかしそんな時、悪魔はあたしに手を伸ばす。




もしかしてなでられたりすんのかな、なんて一瞬思ったものの、あっけなく裏切られた。






ぷに、

「…あの、」

ぷに

「何してんですか」


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