桜の契約†転生†
聞いてんのか…?
「それよりも家はどこだ?俺にはお前をちゃんと家まで無事に届ける義務がある」
「為男が命がけで守ったんだ、あいつの分まで生きろとまでは俺は言わない…できるなら今日の事も忘れてほしい…だから明日からまたいつもどおりの日常に戻ってほしいんだ…」
俺の切なる願い
憎しみに身を任せ生きている俺が言ってはいけない言葉なのかもしれない…
しかし、しずくはずーっと窓の外を眺め微動だにしない…俺の話を聞いてんのか聞いていないのか分からない
でかい体しているくせに人に無視をされるのは意外に心がチクリとするものだ