桜の契約†転生†
優しい光
「ほれ、傘を使えあんまり濡れると風邪ひくぞ」
「明日も仕事なのだろう、早く帰って暖かくして眠るんだぞ」
しずくは目が点になった
「斬るんじゃなかったの?」
思わず男に尋ねてしまった
「ハッハッハァ」
「斬る訳なかろう」
「いや、昨日は斬ると言ったか…まぁ気にするでない」
「店主が心配しておったぞ、傘も持たんと雨に濡れ風邪など引かれたらたまらんそうな顔して」
昨日の出来事が嘘のようにこの男の雰囲気に飲み込まれていた私がいた