桜の契約†転生†
「お疲れ様です!どこまで行かれてたんですか?」
為成は俺を心配してくれていた。こんな俺の帰りを待っていてくれたことが何だか今日は嬉しかった
奥の部屋に進んでいくと為助はソファーで寝ていて、しずくが毛布をかけてあげていた
「あっ、おかえりなさい…じゃなくてお疲れ様です」
一瞬ドキっとした…
女におかえりなさいって言われるのなんて随分久しぶりだった。
別にこのドキドキは恋ではないが少し照れた。
けれど、俺はすぐ気持ちを切り替えしずくに問い掛けた
「お前の決意は揺らがないんだな?後戻りはできないぜ…」
「覚悟ならとうにできてます…だからよろしくおねがいします」
しずくの目に迷いも曇りもない。俺には逆にそれが怖く思えるくらいに…
「分かった。とりあえず今日は俺は疲れてるから明日また来てくれ、詳しいことは明日説明する」
めんどくさくてこう言ったのではなく、本当に疲れていた。早く寝たかったんだ
「あの……ずうずうしいですが、私ここに住ませてもらうわけにはいきませんか?」
何言ってんだ!?
俺の眠気は吹き飛んだ
それを聞いた為成は台所で飲んでいたコーヒーを鼻から出した