桜の契約†転生†
四章 壊れてく日々

時計の針は17時半を廻っていた


私はこの季節のこの時間が大好きだ。青から赤に変わる空と空気の匂いが、古ぼけた記憶を優しく包み込む。
少しの期間だったけど大切な人と過ごせた記憶は宝物なんだ


しかし、私の手は汚れてしまった。それは誰のせいでもない。自分のせい。


でも心だけは汚れてはいない…
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