桜の契約†転生†
「落ち着いて…あなたは事故に遭ったの。まだ傷だって塞がっていない。今はおとなしくしていて!」
なだめるように私は金髪にそう言った
「事故だと…?ここは天国じゃないんだな…」
「えぇ、そうよ!あなたはちゃんと生きている。私はあなたの味方だから」
金髪は少し安心したのか震えが止まり、息も正常になった
「それにしても酷い怪我だな…一体どんな事故だったんだ…なぁ、あんた俺のこと知っているのか?」
「…あなたの名前は平太…」
私は半分嘘を付いた
この男が本来の記憶を失っているなら、平太となって生きてもらう…そうすれば奥底で眠る前世の記憶が蘇るかもしれない…そう思ったんだ