桜の契約†転生†
「これで本当によかったのですね?本来の記憶が戻った時、一番傷つくのはしずく、あなたなのですよ…」
それは間違いないと思った
でも本来の記憶が戻るまでの間でもいい、私はあの男と平太と一緒に居たい…ただそれだけだったんだ
後の事なんて考えられるほど私は器用には生きれなかった
「傷ついても構いません…昔も今も私の中心は平太なんです…」
「これから先、あの男の傷が治ったら行く宛はあるのですか?何なら二人でずっとここに居てくれて構いませんよ」
私はこの善意に甘えていいものか悩んだ…私がここに居たらハクさんにも危険が及ぶかもしれない。私は沢山の人間に恨まれている…あの男もきっとそうだ…
「ありがとうございます。でも大丈夫です。彼の傷が治ったらここを出て住む所を探したいと思います…」
ハクさんは真っ直ぐ私を見つめて心配そうな顔をした