桜の契約†転生†

アパートに到着し、私達の家に二人で入った

私も平太も荷物などないので部屋は狭いながらも広く感じたが、家具や食器などはハクさんの知り合いが用意してくれていたみたいで、必要な物は着替えと食べる物くらいだった

お金は私がシェラだった時の貯金があり当面の生活には全く支障はなかった

今まで世俗に興味がなくお金を使うことがなかったことが今となっては幸いした

「ねぇ、平太買い物行こうよ!服もその頭もどうにかしなきゃね」

「あぁ、そうだな!この頭も何だか派手過ぎるしな。黒くしないと働き口も見つけられないしな」


平太は髪をボリボリかきながら鏡を見ながらそう洩らした

こうして並んで歩けるだけで笑みがこぼれる。金髪の人格は戻る気配はなかった


新しい人格というより、平太の人格は穏やかな人柄でまるで前世の頃と同じく光で私を照らしてくれる
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