桜の契約†転生†
『元気か?俺のことを思い出させて悪いが、一度だけ会って話がしたい…為助の命日の日、桜の木の下で待っている。』
私は戸惑った…社長のことは一日だって忘れたことはない
あんなにいい人を忘れられるはずはなかった
あの一件以来私は社長に背を向けたままだった
いつかこんな日が来るんじゃないかと覚悟はしていたけど、なかなか向き合えずにいた
「おい、どうした?ん…?手紙か!友達からか?」
平太は覗きこむように手紙を見ようとした
「昔の知り合いからだよ!別に大した事は書いてなかった」
私はそう言って手紙をすぐポケットの中にしまいこんだ