桜の契約†転生†
平太は怪しむような顔で私を眺めていたが、どうやらお腹が空いていたらしく、興味は朝ご飯に傾いたようだ
私は少しホッとした
社長と平太は絶対に会わせてはならない…会わせたらきっとよくないことが起きる…そう予感した
「待ってて!すぐ作るからさ!」
私は料理の支度をしながらも、静かに変わっていく未来の変動を感じずにはいられなかった
約束の日時まであと三日…
人の歯車は人が動かし、明日の色は人の手で色を塗る
白色の今が少しずつ違う色に染まっていくのを恐れながらも時間は止まることなく流れ続けた
約束の日まで変わらぬ日常を過ごした…
何をしてても、平太と笑い合ってていても私はずっと心が落ち着かない状態だったんだ
あっという間にその日はやってきた