桜の契約†転生†
「なぜ? 何で? 何でこんなことするの…?」
私は頭がパニックになり涙を流しながら社長に向かって叫んだ
「お前がどれだけあの男を愛していたかは知ってる…ずっとお前たちを監視していた。でも、あいつがしたことを俺はずっと許せなかった…今は悪じゃなくても、あいつはいつかまた人を殺す…だからだ…」
これが神様が私に与えた罰なのか…
これが今まで私がしてきたことの報いなのか…
あまりのショックに私は上手く呼吸ができなくなってしまい、その場に倒れ込んでしまった
「しずく…すまない、お前の生きる希望を奪ってしまって…あの世で一緒になれるようにここでお前も殺してやる…それが俺にできる最後の餞だ…」
社長は長い刃渡りのナイフを手に握りしめこっちに向かってきたその時だった
「ザンッ」 社長の手を目掛けて一筋の斬撃が走った
私を殺そうとした長いナイフは音を立てながら地面に転げ落ちた