桜の契約†転生†
俺はしずくを抱きしめた
「お前は何も悪くない…悪いのは俺とあの男だ…」
悲しみに浸る間もなく、男の死体を依頼人への証拠のためデジカメで一枚写真に収め、そして二人の遺体をブルーシートでくるみ、為男の遺体は車の後部座席に運んだ
標的の遺体はトランクにぶち込み俺は車を走らせた
この死体は海にでも山にでもうまく捨てることはできるが、為男は…
為男には親もいない
小さい頃に捨てられたらしく、施設で育ったというのは昔聞いていた
仲のいい奴がいるなんてのは聞いたこともない
俺と同じ孤独…