43歳の産声


「お乳の時間ですよ~」

若い女性看護師が部屋に入ってきた。

私はその看護師に抱かれ、母親の元へと連れていかれた。


「はい、飲みなさい。」

母は右乳を放り出して少し投げやりに言った。


「ほんとに不細工ね。誰に似たの!」


わたしは母に愛されないことに腹を立てて、乳首をキッと噛んだ。

「痛い!この不細工!」

母は私をぶった。まだ首の座らない私を。
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