43歳の産声

私はまた中年の看護師に抱かれ、透明なかごのようなものに入れられた。



隣には同じようにかごに入れられた赤ちゃんが20人ほど並んでいる。



その赤ちゃんたちは首から色のついた札のようなものを提げていて、それぞれに田中家や渡辺家など証明できるように書かれていた。


私も同じように首から黄色の札に平松家と書かれた札を提げられた。


ふとした時に、私は横に顔を向けた。その時の衝撃を私は一生忘れない。
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