クルイウタ
美衣は、授業が終えるとベランダに出てサッカー部の練習を眺めるのが日課になっていた。
そこには、彼がいる。
「美衣ったら、また妄想入っちゃってるー?」
声を掛けて来たのはあや。中学時代からの親友だ。短めの髪はくせっ毛で、フワフワした外見とはうらはらにハッキリした性格。美衣にとっては「お姉ちゃん」のような存在だ。
「ねぇあや、あの2人、付き合ってんのかなぁ?」
美衣の視線の先には、タオルを渡すサッカー部のマネージャーと、それを笑顔で受け取り髪を撫でる直也の姿があった。
「さぁねー。3年にお姉ちゃんの友達いるからさ、聞いてあげよっか?」
美衣の長い髪を一掴み、太陽に透かしてあやは問いに答えた。
「イヤ!聞きたくない!!」
あやの方へ素早く振り返り、理不尽な返答をする美衣。
「…じゃあ聞くなよ…」
あきれた顔をしてあやは呟いた。
そこには、彼がいる。
「美衣ったら、また妄想入っちゃってるー?」
声を掛けて来たのはあや。中学時代からの親友だ。短めの髪はくせっ毛で、フワフワした外見とはうらはらにハッキリした性格。美衣にとっては「お姉ちゃん」のような存在だ。
「ねぇあや、あの2人、付き合ってんのかなぁ?」
美衣の視線の先には、タオルを渡すサッカー部のマネージャーと、それを笑顔で受け取り髪を撫でる直也の姿があった。
「さぁねー。3年にお姉ちゃんの友達いるからさ、聞いてあげよっか?」
美衣の長い髪を一掴み、太陽に透かしてあやは問いに答えた。
「イヤ!聞きたくない!!」
あやの方へ素早く振り返り、理不尽な返答をする美衣。
「…じゃあ聞くなよ…」
あきれた顔をしてあやは呟いた。