恋愛妄想
「…うん…?」
あたしは意味が分からなかった。
「普通さ…一緒に食べませんか?とかさ…
バカじゃないの?あんた」
「あっ」
そうか…その手があったか。
リカは半ば呆れて
お疲れさん、と手を振って帰って行った。
あたしはひとりで
部屋で
ベッドに横になって
ニヤニヤが止まらなかった。
あたしが作ったケーキは
あたしに似て不細工だけど
甘いし愛情詰まってるし。
ちょっと失敗したかもだけど
ちょっと予定より大きいサイズになっちゃったけど…
なっちゃった…けど…
えっ…
これって…
あたしは心臓がドキドキした。
手のひらに汗をかいて、落ち着かない。
いや、迷惑だった、かも。
なんだよ手作りって。
いい年した女が、好きな男に手作りのケーキって。
ありえない。
引かれた。
嫌われた。
あたしのことウザくて重いって
こんなゴミどうしろって言うんだよ、って
今頃彼は困ってる。
最低だ、あたし。
死ねばいいのに…
なに突っ走ってんのよ…
ああ
あたしダメだ…
絶対ダメだ…
そう呟きながら
あたしは涙を流していた。
月曜。
土日を鬱積した気分で過ごしたあたしは
目の下にクマをつくり
リカに
「ゲーム三昧ですか」
と笑われた。
「おはようございます」
彼が きた。
笑顔で あたしとリカのデスクまで歩いてきた。
「ケーキ、全部食っちゃいました。うまかったですよ」
あたしは彼の目が見られなかった。
あたしは意味が分からなかった。
「普通さ…一緒に食べませんか?とかさ…
バカじゃないの?あんた」
「あっ」
そうか…その手があったか。
リカは半ば呆れて
お疲れさん、と手を振って帰って行った。
あたしはひとりで
部屋で
ベッドに横になって
ニヤニヤが止まらなかった。
あたしが作ったケーキは
あたしに似て不細工だけど
甘いし愛情詰まってるし。
ちょっと失敗したかもだけど
ちょっと予定より大きいサイズになっちゃったけど…
なっちゃった…けど…
えっ…
これって…
あたしは心臓がドキドキした。
手のひらに汗をかいて、落ち着かない。
いや、迷惑だった、かも。
なんだよ手作りって。
いい年した女が、好きな男に手作りのケーキって。
ありえない。
引かれた。
嫌われた。
あたしのことウザくて重いって
こんなゴミどうしろって言うんだよ、って
今頃彼は困ってる。
最低だ、あたし。
死ねばいいのに…
なに突っ走ってんのよ…
ああ
あたしダメだ…
絶対ダメだ…
そう呟きながら
あたしは涙を流していた。
月曜。
土日を鬱積した気分で過ごしたあたしは
目の下にクマをつくり
リカに
「ゲーム三昧ですか」
と笑われた。
「おはようございます」
彼が きた。
笑顔で あたしとリカのデスクまで歩いてきた。
「ケーキ、全部食っちゃいました。うまかったですよ」
あたしは彼の目が見られなかった。