恋愛妄想
「食べてないよね?」
昼のフロアは殆どの人が外にランチに出ている。
リカに誘われたけど
あたしは午前中もドキドキして食欲がなく
いつも時間差で休憩の彼に詰め寄った。
「食べてないよね?」
「はい、僕昼メシ1時半から…」
「昼ご飯じゃなくて…
あたしの作ったケーキ、食べてないよね?
食べてないならいいんだ、失敗だったし…
ごめんね、あたし凄い恥ずかしい事した…」
彼は暫く黙った。
でも沈黙を破ったのは彼だった。
「生田さん、どうしたの…」
「いや…ウザい事したなって後悔した」
「俺は嬉しかったスよ。俺のために…」
「じゃあ…中になにが入ってたか言って」
苺と…桃とキウイと…
当たってる。当たってるけど
あたしの口と黒い考えは止まらなかった。
「捨てる時に見たんだ…」
彼はため息をついた。
「なんで…そうなるんですか…」
「だって…」
「生田さんが そう思って俺を疑って
それで楽ならそれでいいよ…」
「やっぱりね…やっぱり捨てたんだ…」
彼はなにか言いかけてやめて
溜め息をついた。
「ここじゃ話にならないから…今日仕事が終わったら…
ご飯食べに行きませんか?」
あたしは
その場に行かなかった。
何度か携帯の着信があった。
あたしは電源を落とした。
昼のフロアは殆どの人が外にランチに出ている。
リカに誘われたけど
あたしは午前中もドキドキして食欲がなく
いつも時間差で休憩の彼に詰め寄った。
「食べてないよね?」
「はい、僕昼メシ1時半から…」
「昼ご飯じゃなくて…
あたしの作ったケーキ、食べてないよね?
食べてないならいいんだ、失敗だったし…
ごめんね、あたし凄い恥ずかしい事した…」
彼は暫く黙った。
でも沈黙を破ったのは彼だった。
「生田さん、どうしたの…」
「いや…ウザい事したなって後悔した」
「俺は嬉しかったスよ。俺のために…」
「じゃあ…中になにが入ってたか言って」
苺と…桃とキウイと…
当たってる。当たってるけど
あたしの口と黒い考えは止まらなかった。
「捨てる時に見たんだ…」
彼はため息をついた。
「なんで…そうなるんですか…」
「だって…」
「生田さんが そう思って俺を疑って
それで楽ならそれでいいよ…」
「やっぱりね…やっぱり捨てたんだ…」
彼はなにか言いかけてやめて
溜め息をついた。
「ここじゃ話にならないから…今日仕事が終わったら…
ご飯食べに行きませんか?」
あたしは
その場に行かなかった。
何度か携帯の着信があった。
あたしは電源を落とした。